『熱処理』に関する過去問
今回のテーマは、 「『熱処理』に関する過去問」です。
消防試験研究センターが公表している過去問の「機械に関する基礎知識」の中で、『熱処理』についての問題が取り上げられています。
>>消防試験研究センター公表の過去問
なお、「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座」の「機械に関する基礎知識」の中でも、『熱処理』に関する事項を解説しております。
最後に 消防設備士クイズを掲載しておりますので、理解を深めてください。
【本文】
■ 目次
■ 『熱処理』に関する過去問
■ 消防設備士クイズ
■クロスワードパズルに挑戦してみよう!
■ 『熱処理』に関する過去問
消防試験研究センターに掲載されている過去問が更新されています。
今回は、更新された過去問から『熱処理』に関する問題について解説します。
なお、問題は掲載されている内容をアレンジしております。
【問題】
炭素鋼を高温で加熱し、急速に冷却する熱処理の名称として、次のうち正しいものはどれでしょうか?
(1)焼なまし
(2)焼入れ
(3)焼ならし
(4)焼もどし
【答え】
(2)焼入れ
炭素鋼の焼入れは、水中または油中で、高温で加熱した後、急速に冷却することで行います。
焼入れを終えた後は、低温で再び加熱し徐々に冷却する「焼もどし」という工程を行います。
【参考】
[水冷]:焼入れ性が低い鋼材に適しています。
急速に冷却することで硬度を高めますが、割れやすくなるリスクもあります。
[油冷]:焼入れ性が中程度の鋼材に適しています。
水冷よりも緩やかに冷却するため、割れのリスクが低くなります
【参考リンク】
■補足説明
日常で見られる焼入れの具体例
【刃物類】
包丁やナイフは、焼入れ処理が施されています。
これにより、刃の硬度と耐久性が向上し、鋭利な切れ味を保つことができます。
【工具】
ドライバーやスパナ、レンチなどの手工具も焼入れ処理を受けています。
これにより、工具の強度が高まり、使用時に破損しにくくなります。
【自動車部品】
エンジン内部のピストンやクランクシャフトなどの部品も焼入れ処理されており、耐摩耗性と強度が向上します。
■ 消防設備士クイズ
【問題】炭素鋼を焼き入れしたものを低温で再加熱し、徐々に冷却する熱処理の名称として、次のうち正しいものはどれでしょうか?
(1)焼なまし
(2)焼入れ
(3)焼ならし
(4)焼もどし
【答え】
(4)焼もどし
目的は、焼入れによって低下した粘りを増加させることです。
■補足説明
日常で見られる焼もどしの具体例
【鍋やフライパン】
調理器具として使われる鍋やフライパンは、焼入れと焼戻しによって強度と耐久性を高めています。
これにより、熱伝導率が良くなり、調理がスムーズに行えます。
【車のサスペンションスプリング】
自動車のサスペンションスプリングも焼戻し処理されており、適度な硬さと弾力性を持たせています。
これにより、衝撃を吸収し、快適な乗り心地を実現します。
【スポーツ用品】
ゴルフクラブやテニスラケットの金属部分にも焼戻しが施されています。これにより、衝撃に強く、長持ちする製品になります。
焼き戻しによって製品はよりしなやかで耐久性が高くなり、日常生活で安心して使用できるようになります。
■クロスワードパズルに挑戦してみよう!
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気になったら、クロスワードパズルに挑戦してみよう!
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【締め切り】
第一次締め切り2024年12月15日
第二次締め切り2025年1月31日
こちらよりぜひ挑戦してみてください!!
■公表過去問の内部リンク
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