受講者の方からの質問コーナー(法令共通篇)
今回は、受講者の方からの質問コーナー(法令共通篇)です。
以下のご質問について回答しましたので、ご紹介いたします。
・関係者の定義である所有者、管理者、占有者の占有者とはどのようなものですか?
・「一般(木造建築物)」と「耐火構造の建築物」についての消火器の設置本数の考え方を教えてください。
・消防法の舟車の定義で舟または車両とありますが、この車両とは何を意味しますか?
また、最後に 消防設備士クイズも掲載しておりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
【本文】
■ 目次
■ 受講者の方からの質問コーナー(法令共通篇)
■ 消防設備士クイズ
■ 受講者の方からの質問コーナー(法令共通篇)
■ 受講者の方からの質問コーナー
【Q】関係者の定義である所有者、管理者、占有者の占有者とはどのようなものですか?
【A】占有権とは、所有物ではないものの、事実上支配する状態を認めることです。
例えば、マンションを借りている人が、一室で暮らしている場合、その部屋はその人の所有物ではないものの、支配する状態を認められるかもしれません。
この場合は 「マンションの部屋の占有者」 となります。
占有者は、所有者から借りている人や、管理者から管理を任されている人などが該当します。
【Q】「一般(木造建築物)」と「耐火構造の建築物」についての消火器の設置本数の考え方を教えてください。
【A】「一般(木造建築物)」と「耐火構造の建築物」についての消火器の設置本数は、以下のように考えるとよいです。
「一般(木造建築物)」→燃えやすい→消火器がたくさん必要
「耐火構造の建築物」→燃え難い→消火器の必要本数は一般の半分で良い
【Q】消防法の舟車の定義で舟または車両とありますが、この車両とは何を意味しますか?
【A】消防法における「舟車」の定義での「車両」は、基本的には移動可能な車やトラックなどの、陸上を移動する乗り物全般を指しています。
■ 消防設備士クイズ
【問題】
次の記述は正しいですか?
(1)関係者とは、防火対象物または消防対象物の所有者、管理者のことだけをいう。
(2)舟車は、自動車も含まれる。
【答え】
(1)誤り。関係者とは、防火対象物または消防対象物の所有者、管理者、占有者のことをいいます。
(2)正しい。
【補足説明】
□ 関係者とは?
「関係者」とは、防火対象物または消防対象物の所有者、管理者、または占有者を指します。
具体的には、賃貸ビルの場合、所有者はオーナー、管理者はビル管理会社などとなります。
消防法に基づき、消防用設備等の設置が義務づけられている建物では、これらの関係者は定期的に点検を行い、その結果を消防長、消防署長に報告する義務があります。
点検は消防用設備等の適正な配置や損傷の有無、機能の確認などを含みます。
消防用設備等の点検結果報告書は、建物の所在地を管轄する消防長、消防署長へ報告されます。
□ 舟車とは?
「舟車」とは、船舶安全法第2条第1項の規定を適用されない船舶、端舟、はしけ、被曳船、その他の舟、および車両を指します。
つまり、舟車は船舶安全法の適用範囲外にある船や車両を指す用語です。
例えば、陸上での自動車は舟車に該当します。
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