防火対象物点検資格者と消防設備点検資格者
9月30日配送分です
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今回のテーマは、「防火対象物点検資格者」と「消防設備点検資格者」です。
過去において「消防設備士乙種6類」の試験で「防火対象物点検資格者」と「消防設備点検資格者」に関する問題は、筆記試験の法令共通で時々出題されています。
確認クイズもありますので、挑戦してみてください。
【目次】
■ 防火対象物点検資格者とは?
■ 消防設備点検資格者とは?
■ 消防設備士クイズ
【本文】
■ 防火対象物点検資格者とは?
「建築物や施設などの防火対象物」の点検を行うために必要な資格を持った専門家ことをいいます。
・避難訓練を実施しているか
・防火管理者を選任しているか
・避難階段に障害物が置かれていないか
などを点検します。
■ 消防設備点検資格者とは?
消防設備の点検や保守を行うために必要な資格を持った専門家のことをいいます。
防火対象物点検資格者はソフト面での点検であるのに対し、消防設備点検資格者はハード面(設備面)での点検となります。
なお、消防設備とは「火災を検知・通報し、鎮火や避難を支援するための設備」のことです。
■ 消防設備士試験によく出される事項
下記の防火対象物は、消防設備などの定期点検を消防設備士、消防設備点検資格者が行わなければいけません。
・特定防火対象物 …… 延べ面積が1000㎡以上のもの
・非特定防火対象物 …… 延べ面積が1000㎡以上のものでかつ消防長または消防署長が指定したもの
・特定1階段等防火対象物 …… すべて
■ 消防設備士クイズ
【問題】次のうち、消防設備などの定期点検を、消防設備士などが行わなければならないものはどれですか?
(1) 延べ面積が500㎡以上の特定防火対象物
(2) 延べ面積が1000㎡以上の特定防火対象物
(3) 延べ面積が100㎡以上の特定防火対象物
【答え】 (2)
延べ面積が1000㎡以上の特定防火対象物は、消防設備などの定期点検を消防設備士、消防設備点検資格者が行わなければならない。
【補足説明】「防火対象物点検資格者」と「消防設備点検資格者」の違い
防火対象物点検資格者と消防設備点検資格者の違いは、主に点検の対象と内容にあります。
防火対象物点検資格者は、建物の防火管理が正常・円滑に行われているか、防火基準を満たしているかなど、ソフト面での点検を行います。
消防設備点検資格者は、建物に設置されている消防設備・機器などのハード面を点検します。
例えば、防火対象物点検資格者は、避難訓練の実施状況や防火管理者の選任状況などを点検します。
消防設備点検資格者は、自動火災報知設備や消火器などの動作確認や整備状況を点検します。
関係リンクは、以下の通りです。