児童クラブでの児童向け火災予防の講習
8月4日金曜日、岡山県里庄町の里庄西小学校児童クラブで「児童向け火災予防の講習」を行いました。
参加児童約150名、10時から約1時間の講習でした。
内容は、「火事から自分をまもる3つの行い」というテーマで、主に「はやめに火を消す」「逃げる」という項目について、詳しく解説しました。
「はやめに火を消す」については、「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座」に内容も少し入っています。
それでは、講習の内容の概略についてお話ししていきます。
■ 火事から自分をまもる3つの行い
「火事から自分をまもる3つの行い」は、「火事だとさけぶ」「はやめに火を消す」「逃げる」という3つの動作のことです。
「火事だとさけぶ」は、「火事であることを周りの人に知らせて通報してもらったり、初期消火を行ってもらって下さい」と、児童たちに説明しました。
■ 油火災と電気火災に水はNG
『「てんぷら油」「石油ストーブ」による火災(油火災)と、電線、コンセントなど電機が通っているものの火災(電気火災)は、水で消火してはダメで、必ず消火器で消火してください』という説明をしました。
このことは、「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座」の「消火器の構造機能」の所でも出てきます。
ここで、まず児童たちに「てんぷら油の火事に水をかけるとどうなりますか?」と質問しました。
すると、「火が大きくなる」という答えが返ってきました。
油に水をかけると炎が大きくなるという認識があり、これはすごい事やと思いました。
次に、「なぜ電気火災に水をかけてはダメなのですか?」という質問をしてみました。
すると、「感電するから」という答えが返ってきました。
受講生の方でもなかなか答えられないのに、完璧な答えが返ってきたので、驚きました。
「小学生で、消防設備士乙種6類の試験に合格することは十分可能ではないか」と感じました。
■ 「消火器の使い方」についての説明
「消火器の使い方」については、まず消火器の部品であるピン(安全栓)、ホース、レバーについて児童たちに質問してみました。
すると、ここでも3つともきちんとした答えが返ってきました。
消火器に関するに認識がかなりあるということが分かり、安心しました。
それから消火器の使い方
①ピンをぬく
②ホースを外し火の方に向ける
③レバーを強く握る
について、説明しました。
■ 「逃げる」についての説明
児童たちには「逃げる」という動作が重要であると、主催者の仁科ちづこ里庄町議員がおっしゃっていました。
そこで、まず逃げるときの姿勢について説明した後、誘導灯の説明を行いました。
中でも児童たちが特に関心を持ったのは、「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」です。
この2つの誘導灯の違いを説明して、実際誘導灯を見ながら児童クラブの建物から屋外に避難してもらい、1時間の講習が終了しました。
■ 全体的な感想
講習修了時には、児童たちからお礼の言葉をいただきました。
児童たちの火災に対する知識はかなり高いと感じました。
次回は、クイズを多くして、火災に関するより高度な知識を身につけていただきたいと思います。
里庄西小学校児童クラブの皆さん、主催者の仁科ちづこ議員、参加者の皆さま、ありがとうございました。
なお、火災予防の講習は、養護老人ホーム、児童養護施設などにも展開していこうと思います。
【補足説明】
誘導灯の種類は、大きく「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」があります。
「避難口誘導灯」は、緑色の地色の避難出口の場所を示す誘導灯です。
「通路誘導灯」は、廊下や階段など「通路」への設置を目的とする誘導灯で、避難口がどの方向にあるかを明示するための誘導灯です。
白色の地色に緑色の矢印で避難出口のある方向を指し示す誘導灯です。
【リンク】