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7月22日配送分です
「みのおか式消防設備士乙種6類通信講座」受かるメルマガ7月8日配送分です。
今回のテーマは、「安全弁」です。
過去の経験では、「消防設備士乙種6類」の試験で「安全弁」に関する問題は、筆記試験で時々出題されています。
また、「安全弁」に関する知識は、「消防設備士乙種6類」の試験だけでなく、ボイラー技士の試験を受けられる方にも重要です。
過去の経験より、消防設備士乙種6類試験に出題されそうな「消防設備士クイズ」も用意しておりますので、挑戦しながら内容を覚えてみてください。
【目次】
■ 安全弁のある消火器
■ 消防設備士クイズ
【本文】
■ 安全弁のある消火器
安全弁のある消火器
「二酸化炭素消火器」
「ハロゲン化物消火器」
「化学泡消火器」
安全弁のある消火器は、高圧ガス保安法の適応を受ける「二酸化炭素消火器」「ハロゲン化物消火器」のほか、「化学泡消火器」にも付いています。
■ 消防設備士クイズ
【問題】次の消火器で、安全弁の付いている消火器はどれですか?
(1) 蓄圧式機械泡消火器
(2) 二酸化炭素消火器
(3) ガス加圧式粉末消火器
【答え】
(2) 二酸化炭素消火器
高圧ガス保安法の適応を受ける「二酸化炭素消火器」には安全弁が付いています。
【補足説明】
■安全弁は容器の破裂を防ぐもの
安全弁は、「消火器容器内の圧力上昇による容器の破裂を防止する」ために付けられています。
「安全弁の動き方」を図で解説します。
①容器内の圧力が規定値より小さいとき、安全弁は動きません。
②何らかの原因、例えば外気の温度が上がって、容器内の圧力が規定値以上になった場合、安全弁が自動的に上昇して圧力を排出します。
③圧力が排出され規定値より小さくなると、安全弁が自動的に下降し、①の状態になります。
ここで、前述のように「安全弁は、消火器容器内の圧力上昇による容器の破裂を防止する」ために付けられています。
安全弁についての補足説明
安全弁とは、圧力機器や圧力配管において内部圧力が異常に上昇した際に自動的に圧力を放出させ内部圧力の降下とともに自動的に閉じる構造の弁です。
安全弁は、容器内の圧力を一定に抑える必要のある、ボイラーなどに広く使用されています1。
安全弁は、構造上、おもり安全弁、てこ安全弁、ばね安全弁の3種類に分類されます。
用途別には大分類として、蒸気用・ガス用・液体用があり、各配管径に対応できるようになっています。
安全弁の取り付け方は、ボイラー構造規格第62条により、蒸気ボイラーの安全弁はボイラー本体に直接取り付けることとされており、ボイラー本体と安全弁との間に弁を設けることは認められていません。
安全弁の選定や設置には、適切な知識と技術が必要です。
安全弁の不具合や誤作動は、ボイラーの爆発や火災などの重大な事故につながる可能性があります。
安全弁の取り扱いには十分注意が必要です。
また、ボイラーの設計、運用、点検において、安全弁の適切な機能が確保されるように注意することも重要です。
【関係リンク】
>>ボイラー本体と安全弁との間の切替弁の設置に係るボイラー構造規格第86条の適用について