防火対象物点検資格者に関する問題(法令…共通)
テキストP16
■ 「防火対象物点検資格者」で出題されやすい事項
【レポート問題集 問8】
●防火対象物点検資格者になるためには、防火管理者、消防設備士、消防設備点検資格者で3年以上の実務経験があり、かつ登録講習機関の行う講習を修了しなければならない。
●1年に1回点検を行い消防長または消防署長に報告する。
●点検対象防火対象物
・特定防火対象物で、収容人員300人以上のもの
・特定1階段等防火対象物 収容人員30人以上のもの
※(参考)特定1階段等防火対象物:地下街または3階以上に特定用途部分があり、かつ屋内階段が1つしかない建物
■ 防火対象物点検資格者についての背景
平成13年新宿区歌舞伎町のビル火災の大惨事をきっかけとして、平成14年に消防法の一部が改正されました。
(死者44人、負傷者3人、避難通路の確保が不十分であったことが、大惨事になった原因)
法改正の内容は、一定の防火対象物においては「防火対象物点検資格者」が火災予防に関係する事項などを総合的に点検し、消防長などに報告することが義務付けられたというものです。
【点検項目例】:(参考)
●避難訓練を実施しているか。
●防火管理者を選任しているか。
●避難階段に障害物が置かれていないか。
■ 消防設備点検資格者と間違えないように
「防火対象物点検資格者」と、後で出てくる「消防設備点検資格者」どちらも「点検資格者」がついて間違えやすいです。
消防設備点検資格者は、防火対象物に設置されている消防用設備等の定期点検を行います。
防火対象物点検資格者はソフト面での点検であるのに対し、消防設備点検資格者はハード面(設備面)での点検となります。