距離による消火器具の配置基準に関する問題
消防設備士乙種6類の実技試験で、「消火器の配置を図中に示してください」という問題が出題されるかもしれません。
例をあげて解説します。
【問題】
図の事務所は、延べ面積400㎡、耐火構造で壁や天井などの内装仕上げを難燃材料にしている。
ここに能力単位2の消火器を1本設置する場合、消火器の配置を図中に示してください。
【答え】
「距離による消火器具の配置基準」では、
・防火対象物の各部分から消火器具に至る歩行距離が20m以下となるように配置する。
(大型消火器は歩行距離が30m以下)
とあります。
ここでまず、消火器を図①のように事務所の角に置いた場合、最長歩行距離は28mとなり、「歩行距離が20m以下となるようにする」という条件を満たさなくなります。 ➡ 不正解
( 20m ✖ √2 = 20 ✖ 1.4 = 28m )… 直角二等辺三角形の辺の長さの求め方
図① 消火器を角に置く ➡ 不正解 ✖
次に、消火器を図②のように事務所の中心に置いた場合、最長歩行距離(角~中心の距離)は14mとなり、「歩行距離が20m以下となるようにする」という条件を満たします。 ➡ 正解
( 20m ÷ √2 = 20 ÷ 1.4 = 14m )… 直角二等辺三角形の辺の長さの求め方
図② 消火器を中心に置く ➡ 正解 〇
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