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『ただちに命を守る行動』ってなに?
危険が迫っている場合、屋内のより安全な場所へ移動する行動
令和元年台風19号は、東日本各地にとても大きな被害をもたらしました。
気象庁が大雨の特別警報を発表したときに、頻繁に「ただちに命を守る行動をとってください」という言葉を使っていました。
この「ただちに命を守る行動」ってなに?と疑問を持たれた方が、少なくなかったのではないでしょうか?
調べてみると「ただちに命を守る行動」とは、『危険が迫っている場合、屋内のより安全な場所に移動する行動』をいうようです。
警戒レベル4で指定された場所への避難を!
内閣府のガイドラインでは、『警戒レベル4』で『指定された避難場所への避難』を、『警戒レベル5』で『命を守るための最善の行動をとる』ようにうたわれています。
大阪府泉佐野市のホームページでは、「警戒レベルととるべき避難行動」をわかりやすく表にまとめてあります。
かなり参考になりますので、覗いてみてください。
すでに浸水が始まっている場合は、2階以上へ避難を!
「指定された避難場所への避難」ができていなくて、すでに浸水が始まっているのであれば、建物の2階以上へ避難し救助を待つという「ただちに命を守る」行動をとることが大切です。
「川越キングス・ガーデン」からの教訓
今回の台風19号による浸水で、埼玉県川越市の特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」では、入居者全員を平屋建ての棟から3階建ての別棟の2階へ移動させ、約120人ひとりの犠牲者も出すことが無かったという報道がされました。
浸水が始まってからの2階以上へ避難するという「ただちに命を守る行動」の大切さを教えられました。
また、施設の職員の方の危険予知と年一回の避難訓練の実施が、今回の全員避難を実現させたことは頭が下がる思いでした。